2015年10月29日(木) 18:00
◆「戦闘モードに入っている」ダービーフィズ
英国人はあいさつ代わりに天気の話をするというが、競馬記者の場合はレースの話。勝った時は「おめでとう」だし、負けた時は「残念でした」。これが厩務員との会話の始まりだ。まだ戦いの余熱がある段階で、次回に向けてのヒントを探っておこうという魂胆もある。そんな中で鮮明に記憶に残るのは、毎日王冠の翌週、2着ディサイファの矢崎高志厩務員と交わした“あいさつ”だ。「残念でしたね」と振ると、思いがけぬ声が返ってきた。
「レースちゃんと見てたの? ちっとも残念じゃない。あの結果、オレは大満足だけどねぇ」
こちらは◎を打ち、美浦居残りで前日取材までした身。さすがに“レース見てた?”は心外だったが、矢崎さんの言葉の意味はよく分かる。当時は放牧を挟み九分手前の仕上がり。2着に終わったとはいえ、勝ち馬エイシンヒカリの脚は完全に測れたし、3着以下には完勝という内容。トライアルという視点で捉えれば、満足というのも納得だ。
「勝ち馬の(鞍上の)ステッキが鼻面に当たってもひるまなかったし、レース後のダメージもなし。天皇賞に向けて・・・
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2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。 関東・舘林勲、大阪・松浪大樹の本紙予想のほか、記者による好評コラム(「一撃・山河浩、馬匠・渡辺薫など)、そして井崎脩五郎、爆笑問題の田中裕二、IK血統研など超豪華執筆陣の記事も読みごたえたっぷり。馬券作戦に役立つ情報が満載です。 関連サイト:競馬トウスポWeb
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