2週前から闘志むき出し ダービーフィズに吉兆ムード/トレセン発秘話

2015年10月29日(木) 18:00


◆「戦闘モードに入っている」ダービーフィズ

 英国人はあいさつ代わりに天気の話をするというが、競馬記者の場合はレースの話。勝った時は「おめでとう」だし、負けた時は「残念でした」。これが厩務員との会話の始まりだ。まだ戦いの余熱がある段階で、次回に向けてのヒントを探っておこうという魂胆もある。そんな中で鮮明に記憶に残るのは、毎日王冠の翌週、2着ディサイファの矢崎高志厩務員と交わした“あいさつ”だ。「残念でしたね」と振ると、思いがけぬ声が返ってきた。

「レースちゃんと見てたの? ちっとも残念じゃない。あの結果、オレは大満足だけどねぇ」

 こちらは◎を打ち、美浦居残りで前日取材までした身。さすがに“レース見てた?”は心外だったが、矢崎さんの言葉の意味はよく分かる。当時は放牧を挟み九分手前の仕上がり。2着に終わったとはいえ、勝ち馬エイシンヒカリの脚は完全に測れたし、3着以下には完勝という内容。トライアルという視点で捉えれば、満足というのも納得だ。

「勝ち馬の(鞍上の)ステッキが鼻面に当たってもひるまなかったし、レース後のダメージもなし。天皇賞に向けて・・・

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東京スポーツ

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