AJCC、有力馬の分析と「複穴で面白い」馬

2016年01月22日(金) 18:01


◆明らかにおすすめというステップはない

 AJC杯は有馬記念から来る有力馬がいればいちばん堅いのだが、今年は不在。そのぶん他のローテで来る馬にチャンスがあるのだが、明らかにおすすめというステップはないのでそこが難しいところだ。

 将来性ということでは明け4歳のサトノラーゼンが注目の存在だろう。菊花賞については特殊な距離であり、それでも5着なので問題はないと思う。ただこのレースは人気の4歳馬がとりこぼすケースが多く、この馬自身は同コースのセントライト記念で人気を裏切ってもいる。そこを考えると軸には推しづらいところだ。  ディサイファは、相手関係で着順が決まるタイプで、GIでは苦しいがGIIなら常にチャンスはある。このレースでは昨年11番人気だったが当時より近走内容は良いし、特に今回3〜4番手につけてくれるなら好走を期待できると思う。  先行タイプといえばマイネルフロスト。中山中距離は明らかに合うので今回もなんらかのシルシは必要だが、中山金杯については展開にかなり恵まれた面もある。その着順をベースに人気が決まってしまうので、まずはどの程度のオッズになるのか観察していかなければならない。

 逆に中山金杯組では・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

関連情報

新着コラム

コラムを探す