まったく楽な通過点だったアムールブリエ

2016年03月03日(木) 18:00

(撮影:高橋正和)


必要以上には力を使わなかった

 1頭だけ実績・実力ともに断然のアムールブリエがまったく危なげのない勝ち方を見せたが、レースのレベルとしては2番手グループの中央馬に合わせたもの。ゴール地点で他馬より少しでも前にいればいいという楽なレースだった。

 予想通りティンバレスがハナに立ち、気合を入れて行こうと思えば行けたであろうアムールブリエは、まるでそのティンバレスをかわいがるようにぴたりと2番手。刻んだラップは……

 7.2- 11.5- 13.6- 14.7- 13.5- 13.7- 14.1- 12.2- 12.8- 13.1- 11.7

 というもので、隊列が決まった300mのところからは13〜14秒台のラップが5回も続くという超スローペース。このペースなら、普通は1周目のスタンド前で我慢しきれない馬が行ってしまうものだが、絶対的存在のアムールブリエ様に反乱を起こすものなどいなかった。

 残り800mを切った向正面中間あたりから徐々にペースアップしたが・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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