弱気な戦法はない/弥生賞

2016年03月05日(土) 18:00


強敵2頭より後方に控えることはない

 今年の3歳世代の牡馬の関係する重賞路線は、興味あふれる複雑な形がまだまだ連続している。夏のロードクエスト(新潟2歳S)から始まり、先週のレインボーライン(アーリントンC)まで、マイル戦以下の短距離重賞も含めると、男馬の制したJRA重賞は計「15」に達した。でも、その15レースの勝ち馬はすべて異なっている。交流の全日本2歳優駿などの勝ち馬も加わる。このうち、おそらくクラシックではなく、マイル路線に行くだろうと思える勝ち馬が3〜4頭いる。  これらを別にして、ふつうはクラシック候補ランキングに入って当然の重賞勝ち馬が12〜13頭もいる。この弥生賞で、エアスピネルリオンディーズ以外の馬が勝利し、賞金の加算されない3着に1勝馬が入って皐月賞の優先出走権を獲得。スプリングSでも似たような結果が生じ、さらに毎日杯で新星が勝ったとする。そうすると、皐月賞のフルゲート「18頭」から、新馬と早い時期の2歳重賞を勝ち条件賞金1900〜2000万円となり、クラシック出走など楽々当確と思われていた馬がはみ出しかねないのである。

 まあ、そんなことはまずないだろうが、2歳重賞が増えたところに、別々の勝ち馬が次々に誕生したから、重賞を1つ勝ったくらいでは、賞金ランキングでクラシック出走OKではないのも事実である。

 また、新しい重賞勝ち馬マカヒキ(父ディープインパクト)の誕生に期待したい・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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