クラシック勢力図最先端の1頭に/弥生賞

2016年03月07日(月) 18:00


過去の歴史通りなら、マカヒキは「最低1冠」

 ここまで、「サトノダイヤモンド、リオンディーズエアスピネル、ディーマジェスティ、ハートレー、ロードクエスト…」などがリードしていた3歳牡馬クラシック路線に、きわめて強力な1頭が加わった。多くのランキングで間違いなく上位5傑に入っていた「リオンディーズ、エアスピネル」を倒して3戦3勝となったマカヒキ(父ディープインパクト)は、この1勝でクラシック戦線の勢力図(ピラミッド)の、最先端の1頭に位置することになった。

 弥生賞(1964年創設)を無敗のまま制した馬は、65年のキーストンから、15年サトノクラウンまで、過去10頭。その中に84年シンボリルドルフ、05年ディープインパクト。2頭の3冠馬が含まれる。皐月賞直前に引退した95年フジキセキ以外の9頭のうち、7頭までがクラシックホースとなっている。無敗の弥生賞馬の3冠成績は、次のようになる。

 ▽皐月賞………【4-0-1-4】
 ▽日本ダービー【5-0-2-0】
 ▽菊花賞………【2-2-0-1】

 クラシック歴史が再現されるなら、マカヒキはおそらく最低1冠は制することが可能な数字である。過去の記録は、マカヒキの「日本ダービー」制覇を予感させるに十分でもある。

 これからの焦点は、対リオンディーズとの比較、対サトノダイヤモンドとの比較に移るが、クラシックの歴史の中で、無敗の弥生賞馬となったマカヒキの優位性はすなおに認めたい・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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