2016年03月08日(火) 17:59
(前半のつづき)
最初はリハビリのための乗馬だったけれど、定期的に馬に乗れるようになると、「もっと上手くなりたい」と思うようになり、その先にパラリンピック出場という考えが浮かんだ。
「周りに話したら、みんな『ムリムリ』って言って取り合ってくれませんでした。自分でも突拍子もない夢だなって思ったけれど、もっともっと上手くなりたいという気持ちが強くなって来て。上を目指すなら、とことんまでやりたいじゃないですか。勝負の世界に生きて来た人間なんでね。やっぱり勝負がしたいんです」
こうして競技として本格的にトレーニングする事になり、普段は水口乗馬クラブで練習し、遠く山梨の乗馬クラブにも通う日々が始まった。そして、昨年の春からリオパラリンピック出場の夢を掲げ、大会に出場するようになったのだ。
障がい者乗馬はその障がいの重さでクラス分けされており、宮路さんは二番目に重い1Bクラスと判定された。協会関係者に「パラリンピックを目指すなら、一度ヨーロッパで戦ってみては?」と誘われ、いよいよ夢が大きく動き出したのである。
パラリンピックに出場するためには、国際大会に出場して、アジア枠2枠の中に入らなければならない。その国際大会は・・・
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