好調確認のバロメーターは……

　今週はヴィクトリアマイルのステップレースとなる中山牝馬S。今年は昨年の牝馬クラシック戦線を賑わしたルージュバックが出走を予定しています。今回はこのルージュバックについて、その適性や状態、パドックでのチェックポイントなどを含めて掘り下げていきたいと思います。

【ルージュバック】

◆馬体構造
　マンハッタンカフェ産駒は筋肉の質が硬めの馬が多いのだが、この馬はかなり柔軟性に長けている。母父の影響が強く出ているのだろう。トモの筋肉量も全体のスラリとしたシルエットを考えると多くなっている。
　また、マンハッタンカフェ産駒は飛節が曲飛節や普通くらいの馬が多いのだが、この馬は直飛節なのが特徴。体の柔軟性、トモの筋肉量とうまく噛み合って、強靭な瞬発力に繋がっている。ツナギの角度は理想的で、骨の太さも牝馬としてはやや逞しい。かと言って重苦しさはなく、地脚の強さがうかがえる。背はやや高めで、腰高の体型もマンハッタンカフェ産駒としては珍しい。距離は中距離が合っているが、1800mくらいは十分こなせるだろう。

◆前走との比較
　エリザベス女王杯を使って前走時は良くなっていたが・・・