桜へ向けてレースぶりに注目したい/フィリーズレビュー

2016年03月12日(土) 18:00


桜花賞では主流路線以外にも注意

 桜花賞に出走する直前のレースは、「チューリップ賞」が断然の主流になり、それも近年になるほど有力馬の出走するステップレースになった。3着までに「優先出走権」が与えられるといっても、実際には賞金獲得額から出走を確定させている有力馬が複数いるから、チューリップ賞で権利を取ろうとするのは、最初から無理なことが多い。

 チューリップ賞組の断然の優位性は最近になるほど増し、最近20年間の桜花賞の1-3着馬それぞれ20頭のうち、チューリップ賞組の占める数は、【12頭-7頭-6頭】である。勝ち馬の60パーセント(12頭)がチューリップ賞組、2着馬の35パーセント(7頭)、3着馬の30パーセント(6頭)も、チューリップ賞組という意味である。

 かつては、主流路線だった1400mの「フィリーズレビュー」組は、過去20年間では【3頭-3頭-3頭】となるが、最近7年間に限るなら【0頭-0頭-1頭】にとどまる・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

関連情報

新着コラム

コラムを探す