過去数年と比較し一枚落ちる危険がある/フィリーズレビュー

2016年03月14日(月) 18:00


可能性が残ったのは2着に突っ込んだアットザシーサイド

 3月21日(月)のG3「フラワーC」中山1800mで、出走可能な賞金獲得額に達する馬が新しく1〜2頭加わるだろうが、フィリーズレビューが終了した時点で、今春の「桜花賞」に出走可能な獲得賞金最低額は、優先権を得た馬以外「条件賞金1200万」となる見込みとなった。ふつうの2勝馬「条件賞金900万」にとどまるグループは、残念ながら出走できる可能性はきわめて低い。重賞レースが増えたこともあり、ボーダーラインは昨年とほぼ同様である。  新しく優先出走権を得たのは「ソルヴェイグアットザシーサイド、そしてすでに賞金額をクリアしていたキャンディバローズ」の3頭。目下、評価NO.1のメジャーエンブレム、さらにはチューリップ賞快走のシンハライト、ジュエラーなどと対戦する桜花賞で、勝ち負けに持ち込める可能性はどのくらいあるのだろうか。チューリップ賞組が断然となった最近7年に限ると、フィリーズレビュー組は桜花賞での連対はなく、2012年の勝ち馬アイムユアーズが本番で3着(3番人気)しているだけである。

 勝ちタイムの1分22秒1「35秒0-(12秒2)-34秒9」は、最近10年間では、本番を2番人気で7着だった2007年アストンマーチャンの1分21秒8に次ぐ時計で、2013年メイショウマンボ(桜花賞10着)の1分22秒1と同じ。そのうえ、高速馬場だった1週前の「チューリップ賞」ほどタイムの速い馬場ではないにしても・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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