ダート短距離王へ視界良好、ダノンレジェンド/黒船賞

2016年03月16日(水) 18:00

(撮影:武田明彦)


最後の100mくらいは流すような感じでのゴールだったダノンレジェンド

 今年もダート短距離路線の主役はこの馬ではないか、ということをダノンレジェンドが示したレースだった。

 スタート直後に気合を入れて前に行こうとする馬が何頭かいたものの、岩手のラブバレットが先頭に立って、ダノンレジェンドがぴたりと2番手につけて隊列が決まると、すぐに流れが落ち着いた。前半の800m通過49秒0は平均的なもの。湿った馬場を考えると、中央勢にとってはややスローな流れだったかもしれない。1〜2コーナーを8番手でまわったドリームバレンチノの岩田騎手が向正面で一気にまくっていったのは、その落ち着いたペースゆえだったのだろう。

 ラブバレットが3コーナー手前から後退すると、先頭に立っていたダノンレジェンドにドリームバレンチノが一気にならびかけた。しかしダノンレジェンドのデムーロ騎手はまったく落ち着いたもの。ドリームバレンチノを前にさえ出さなければという走りで、手ごたえはまだまだ楽だった。直線に向いて迫ってきた相手はニシケンモノノフに変わったが、ダノンレジェンドはそれもまったく相手にせず、着差は1馬身だったが、最後の100mくらいは流すような感じでのゴールだった。

 ダノンレジェンドは・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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