格が違ったアウォーディーのパフォーマンス/名古屋大賞典

2016年03月18日(金) 18:00


改修が行われて以降、ややタイムがかかる傾向の名古屋競馬場

 アウォーディーが芝からダートに転向して3連勝。その勝ち方はレースを重ねるごとに強くなっている。もともとその血統背景もあったのだろうが、1000万条件あたりでしばらく足踏みが続いていたことを思えば、なぜもっと早くダートを使わなかったのだろうと思わせるほどだ。

 今年から中央枠が4頭から5頭に拡大された名古屋大賞典だが、ダートグレード勝ち馬はアウォーディーだけ。さらに中央の5頭中、地方の出走経験があるのは門別デビューで昨年のマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡)に出走していた(4着)ダブルスターだけ。中央勢にこの路線の“常連”がいないという、めったにない顔ぶれとなった。

 戦前の予想では、アウォーディーの実力はおそらく抜けていて、条件に恵まれて芝のオープンを勝ってしまったマドリードカフェは蚊帳の外という感じで、人気も実際にそうなっていた。馬券的な興味の対象は、2番人気のダブルスターが先行して粘れるのか、それとも3番人気モズライジンと4番人気バンズームの末脚が生かせる展開になるのか、ということだったと思う。

 予想通り最内枠に入ったダブルスターが逃げて・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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