2016年04月04日(月) 18:00
NARグランプリ2015年度代表馬に輝いたハッピースプリントなどの取材で、大井の森下淳平厩舎にお邪魔しました。ハッピースプリントは5月5日のかしわ記念に向けて調整中です。適性の高いマイル戦で、悲願の古馬JpnI制覇を目指して欲しいと思います。
取材が終わろうとした時、「楽しみな馬が入っていますよ」と森下調教師から教えて頂きました。
栗東の角田晃一厩舎から6歳牝馬のケイティバローズが仲間入り。雄大な体をした馬が、馬房の中で佇んでいました。
2月下旬から森下厩舎に仲間入りをしたケイティバローズ
ケイティバローズは初勝利までに7戦を要しましたが、その後はコンスタントに勝ち星を増やして、ダート1700mから1800m戦で通算4勝。エンプレス杯3着やブリーダーズゴールドカップ4着などダートグレードレースでも好走し、芝の重賞レースにも挑戦してきました。
2月6日の初音S(東京芝1800m、1600万下)を最後に中央から卒業し、2月下旬に大井競馬場へやって来たそうです。
この馬は、東京ダービーなど通算4つの重賞を勝っているプレティオラスを手掛けたコンビが携わっています。担当は古本基厩務員で、調教をつけるのは瀬戸健太厩務員。
「物見をするところはありますが、動きはいいし、いいモノは持っていますね。牝馬なのにすごい力があって、さすがはオープン馬だなぁって感じます」(瀬戸厩務員)
「牝馬特有のカリカリしたところがないし、かなり大人しいです。入厩初日はカイバを食べてくれなかったのでどうなるんだろうと思いましたが、今は問題ありませんね」(古本厩務員)
向かって右から、森下調教師、担当の古本厩務員、調教パートナーの瀬戸厩務員、楽しいお話し中
ここまで順調に調整は続けられているそうで、気になる初戦は4月27日の南関東牝馬重賞しらさぎ賞(浦和1400m)を予定しているそう。A2クラスからのスタートですが、今の南関東はA1も含めたAクラスの牝馬が非常に少ないので、問題なく出走することはできるでしょう。
「馬っぷりも調教のフットワークもいいですし、普段の様子からも能力の高さを感じます。マイルから中距離戦を中心に使っていくことになりますが、スピードもある馬なので1400m戦でどんな競馬をするか楽しみですね。これから牝馬の重賞で勝負ができればいいですし、タイトルを獲らせてあげたいです。それだけの馬だと思いますよ」(森下調教師)。
先ほども書いたように、今の南関東Aクラスの牝馬は非常に少ないので、ケイティバローズがこの路線でどんな存在感を示していくようになるのか興味深いです。いずれは牝馬のダートグレードレースへの挑戦は視野に入っていくでしょう。
なお、森下厩舎では新しいスタッフを募集しているそうですよ。常に、打倒・中央馬を目標に掲げながら、高みに向かって挑戦し続けている新進気鋭の厩舎です。
森下厩舎は厩舎カラーで統一されていて、とてもモダンな雰囲気です
さらに、森下厩舎の公式フェイスブックもできたてホヤホヤなので検索して覗いてみてください。
なお、古本厩務員の奥様も募集中だとか。興味のある方はぜひ(笑)。
古本厩務員の花嫁さんも募集中。ケイティバローズのような素敵な女性お待ちしております(笑)
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高橋華代子
南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。
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