M.デムーロの勝負勘が好結果に結びついた/桜花賞

2016年04月11日(月) 18:00


本馬場入場の動きが硬く見えたメジャーエンブレム

 ミルコ.デムーロのここ1番のビッグレースでの勝負度胸と、イタリアの生んだ天才とまで称えられた勝負勘のすべてが爆発したような桜花賞だった。  ジュエラーの父は、M.デムーロの鮮やかな騎乗によって、あの年のドバイワールドCを勝った「ヴィクトワールピサ」。さらにその父は、M.デムーロとのコンビで皐月賞、日本ダービーを制した2冠馬「ネオユニヴァース」。デムーロの騎乗でもう3代も連続することになったこの物語は、やがて母となるジュエラーの産駒にも、きっと受けつがれることだろう。ジュエラーの活躍によって、この世代が初年度産駒だった新しい種牡馬ヴィクトワールピサの評価は、さらに高まることになった。  ジュエラー(M.デムーロ)は、チューリップ賞でもマッチレースになったシンハライト(父ディープインパクト)と今回と同じような差し比べになり、一度は抜け出したとみえたジュエラーのほうが、ゴール寸前、外から併せてきたシンハライトに「ハナ」だけ差されている。この時もスタートは良くなかった。後方に置かれるのを嫌ったミルコ(ジュエラー)が押して中団のインにつけて出ると、その外にぴったり並んでいたのがシンハライト(池添)だった。

 ところが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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