「皐月賞らしい皐月賞」で穴になる2頭とは?

2016年04月15日(金) 18:01


◆異なるラップ構造の中でも力を発揮できるか

 3強で堅いと言われている今年の皐月賞。しかし、先週のメジャーエンブレムを見ても分かるように、競馬に絶対はない。しかも皐月賞は1番人気馬があまり強くはなく、6〜8番人気あたりまで馬券に絡むチャンスがそれなりにあるGIだ。

 個人的に今年のポイントは、「皐月賞らしい皐月賞」になるかどうかがポイントになると思っている。もともと皐月賞は道中のラップが緩みにくく、年によっては前傾ラップになることもある。いまの芝中距離馬は勝ち上がり過程でスローの競馬を多く経験しているので、その馬たちが異なるラップ構造の中でも力を発揮できるかどうかが問題だ。

 マカヒキの弥生賞は、だるだるの中緩みだったレース、しかもレースの上がりが11.3-11.3というところを後方から差し切ったのだから、この馬の決め手は尋常でない。問題はその決め手が生きるレースになるかどうか。先述したようなラップで後方からとなった場合は、伸びそうで意外と伸びてこないという可能性もありうる。  サトノダイヤモンドも似たリスクを抱える1頭。ただ・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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