関西“3強”は皐月賞後も元気です!

2016年04月21日(木) 19:00


 先週はひさしぶりに中山競馬場にいってきました。強い雨と強風のため、一時は競馬場へ向かう電車も止まってしまうほどだったので、どのようなコンディションでGIが行われるのか、正直不安でしたが…。皐月賞の前に雨もあがってよかったです。風は変わらずかなりの強風、ゴールに向かっては追い風でしたが、つまりバックストレッチにおいては向かい風だったわけで。ただでさえトリッキーなコースなのに、気象条件まで極端なものになってしまいましたね。全馬完走したとはいえ、濃い内容のレースでしたから、レース後のダメージが心配でした。

 栗東に帰ってきた“3強“たちですが、みな無事。それが何より、ひとまずよかったです。

 まず、サトノダイヤモンド。きさらぎ賞以来の実戦でしたが、皐月賞を使ったことで「むしろシャキッとした」(兼武助手)そうです。

「(他馬に)はじかれた影響も身体的には見受けられませんね。大丈夫です。歩様もしっかりしていますし、極端な疲労も見せていないので、いつもどおり金曜日(22日)から乗り出します。再来週から徐々にピッチをあげていき、日本ダービーへ挑みます」とのことでした。ほんと、元気よさそうでしたよ!

サトノダイヤモンド

 2着に敗れたマカヒキも、レース後のダメージもなく元気いっぱいでした。「レースを使うごとに身体がしっかりしてきていますよ」と担当の大江助手。勝った馬が強かったとしながらも「悔しい!勝ちたかった!!」と何度も言っていましたね。キャリアを積み、より身体がしっかりしてくれば逆転もじゅうぶんあるでしょう。のびしろはまだたっぷりあります。

 残念ながら降着となってしまったリオンディーズですが、こちらも大丈夫。在厩のまま調整を重ねて日本ダービーへ向かいます。あの向かい風の中、あのペースで競馬を進めていたリオンディーズ。まだ、次はあります。期待しています。

 今週はフローラS、エルビッシュとパールコードに注目しています。フローラSは3着までにオークスへの優先出走権がありますね。

 パールコードは本当にきれいな馬なんですよ!ほんと、ピッカピカ!!「権利をとってオークスにいきたいね」と福丸厩務員。長くいい脚が使えるタイプということでいかにも東京コースには向いています。中内田師はトリッキーな東京芝2000のコース形状を気にしていましたが、ここで権利が取れたなら、もっとのびのびと走れるオークスはいかにもこの馬向きの舞台となるでしょう。

パールコード

 エルビッシュはいかにも角居女子!というかんじでキリリとした表情のお馬さんですね。「折り合いもつくので2000mでも大丈夫でしょう」と岸本助手。落ち着いていていい雰囲気ですよ。

先頭がエルビッシュ

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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