あえて皐月賞を使わなかった2頭に注目/トレセン発秘話

2016年04月28日(木) 18:00


◆使えなかったのではなく、使わなかった

「確かに骨膜(炎)は出たけど、決して使えなくはなかったと思う。普通の馬なら皐月賞に行っていたんじゃないかな。でも目標は、そこじゃないから。オーナーサイドもダービーを目指してくれとの意向だったので」

 これは今週の青葉賞にプロディガルサンを送り出す、国枝厩舎の番頭格・佐藤勝美助手の言葉である。並のGIよりも重いGII、それがダービートライアル。受け取り方によっては、そうも聞こえる。フルゲート割れだった昨年ほどではないにせよ、皐月賞は今年も実際“不人気”だった。一生に一度の舞台でも、ボーダーラインは最低限の賞金400万円まで下降。おそらく冒頭の発言が、この理由を端的に示している。

「今でも悔いが残るのは・・・

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