NHKマイルCで「かなりの魅力を感じる」1頭

2016年05月06日(金) 18:00


◆メジャーエンブレムは逃げ確定ではない?

 オークスではなく、NHKマイルCを選択してきたメジャーエンブレム。ノーザンファームの距離適性把握はある程度正確だろうし、ラップの起伏が得意でない馬が2400mを走るのは大変なことでもある。合理性のある選択だと思う。  ただここへ来てシゲルノコギリザメが抽選を突破し、シュウジが1番枠を引いたことで逃げ確定とは言えない状況になってきた。

 こういった馬たちにハナを譲るようだと、メジャーエンブレムにはまたリスクが出てくる。前走の敗因は位置取りだけではなく、位置取り+ラップだ。ハナへ立ったあとペースを落とすタイプの馬を先に行かせると、大敗はないにしても惜敗の可能性は出てくる。今回は2枠4番という絶好枠を引いたわけだし、有無を言わせず逃げてクイーンCのような競馬を目指すのではないだろうか。仮にそれで負けたとしても、他馬のペースで負けるよりは悔いが残らない。

 ロードクエストは皐月賞からの転戦組で、昨年のクラリティスカイに形としては似ている。ただこの馬の場合は・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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