うまく流れに乗ればモーリスの相手に/安田記念

2016年06月04日(土) 18:00


人気馬に劣らないマイル適性

 断然人気のモーリス(父スクリーンヒーロー)は、着地検疫の「白井→東京競馬場」への移動、慣れない滞在に不安がささやかれたが、さすがにエース級を揃える堀厩舎。慎重な調整でピタリ仕上がった。迫力あふれる馬体は、太いというより一段と力強くなった印象を与える。「マイルのチャンピオンはめったに崩れない」。金言を思い起こしたい。

 安田記念後の3連勝の時計は平凡な印象もあるが、もともと「追い込みタイプ」として育った期間があり、快速系というより総合力で抜け出す馬。やがて秋には距離を延長することになる。今回は楽に好位につけられる相手であり、崩れる危険は小さい。予測されるあまり速くない流れも、前回の香港シャティンで最後の2ハロンを「22秒03」で楽々とまとめた爆発力もあるから、死角にはならないはずだ。

 対する相手は、長所と死角を合わせ持つから、可能性の高い順に評価する組み合わせではない・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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