“タヤスツヨシの恐怖”から開放されたグレンツェント/トレセン発秘話

2016年06月16日(木) 18:00


◆放牧を挟んでまたパワーアップ

 以前、松山康久元調教師を取材させていただいた際、強く印象に残った言葉がある。

「あれはジェニュインが勝った皐月賞の後だった。タヤスツヨシ(2着)の鞍上・小島貞博がつかつか近づいてきてニカッと笑って言ったんだ。“先生、おめでとう。でもダービーは負けへんで”。レースを勝ったばかりだってのに、喜びも吹き飛んでゾッとしたねぇ」

 実際、同年の日本ダービーはタヤスツヨシが1馬身半差で皐月賞馬に完勝。見事に世代の頂点に立ったわけだが、こうした関係者の予感、直感は得てして当たることが多い。お手馬の感触に加えて「(人気の)コレは負かせるかもしれないが、抜け出した後、このへんの伏兵に来られそうなのが嫌だな」と話す騎手がまれにいるが、実際に分析通りの逆転負けを食らう例を目撃することも多々。いわゆる“悪い予感ほどよく当たる”というヤツだ・・・

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