ジャッカル 菊以来の満足いくデキ/トレセン発秘話

2016年06月22日(水) 18:00


◆主戦の酒井「追い切りの反応の仕方が違ってきている。今回は…」

 話はトーホウジャッカルが菊花賞を制した一昨年の秋にさかのぼる。祝勝会であいさつに立った担当の佃キュウ務員は「来年は海外に挑戦できればと思っています」と世界制覇の夢を語った。その言葉に周りは拍手喝采。「この馬なら凱旋門賞でもやってくれるんじゃないか」という期待感に満ちあふれていた。

 あのころのトーホウジャッカルには、それだけの強さと勢いがあった。デビュー149日目での史上最速の菊花賞制覇は、従来のレースレコードを1秒7も上回る超速タイム3分01秒0で走破という驚がくの内容。当時、古馬長距離路線でトップを張っていたゴールドシップの調教パートナーである北村助手が、菊花賞翌週、谷キュウ舎の関係者をつかまえて「来年の春、天皇賞で勝負やな」と“ライバル指名”したのも、トーホウジャッカルの強さを認めたがゆえだった。

 実際・・・

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