58kgで強さが際立ったホワイトフーガ/スパーキングレディーC・川崎

2016年07月07日(木) 18:00

(撮影:高橋正和)


緩むことがなかったペース

 中央枠4頭のところアンズチャンが回避して3頭。これに地方勢ではグレード入着実績のあるブルーチッパーを加えた4頭の争いと見られ、実際にその4頭が上位を独占という結果。しかしその4着までの着差は、2馬身、6馬身、3馬身と大きな差がついた。

 ブルーチッパーが逃げたのは予想通り。これをピタリと2番手で追走したのがホワイトフーガで、乗り替った蛯名騎手(といっても昨年5月の端午S・1着で騎乗経験あり)は1コーナーをまわるあたりから行きたがる馬を抑えるのに苦労していた様子だった。ハロンごとのラップタイムは次のとおり。

 13.2 - 11.4 - 12.3 - 12.9 - 11.2 - 12.4 - 13.6 - 13.5

 ブルーチッパーは行かせればグイグイと行ってしまうタイプで、ホワイトフーガにぴたりと付かれたこともあって道中でペースが緩むことがなかった。前半3F通過が36秒9で、5F(1000m)通過が61秒0。5F目に11秒2のラップがあるのは、行きたがるホワイトフーガを無理に抑えず、向正面で行かせてのもの。これに食い下がったブルーチッパーは、3コーナーを回るあたりで鞍上の手が動いて一杯になったようにも見えたが、むしろ行く気にまかせたホワイトフーガが行き過ぎた。58kgではさすがにゴール前で脚が上り、ブルーチッパーが差を詰めての2馬身差。

 ホワイトフーガの勝ちタイム1分40秒5は・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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