ダート路線のチャンピオンを目ざすにふさわしいスタート/レパードS

2016年08月09日(火) 18:00


マッチレースになった人気の2頭の中身は高く評価したい

 1分50秒6の勝ちタイムはとくに目立つものではないが、乾いてパサパサに映った夏のダートであり、良馬場とすれば2009年のトランセンド(フェブラリーSなどダート10勝)の1分49秒5に次ぐ隠れた好時計だった。  1番人気のケイティブレイブ(父アドマイヤマックス)の作ったペースは、隊列の決まった3ハロン目からゴールまで7ハロン連続して「12秒台」の一定ペースだった。最後の1ハロンも12秒7でまとめているので、失速したケイティブレイブをマークしていたグレンツェント(父ネオユニヴァース)が交わしたわけではない、という意味で、マッチレースになった人気の2頭の中身は高く評価したい。

 これで勝ったグレンツェントは、ダート【4-1-1-0】。一方、2着のケイティブレイブはダート【3-3-3-2】。ダート路線を歩む3歳馬とすると、キャリア豊富にみえるが、2頭ともに芝のレースに出走したのは新馬戦だけ。途中から路線を変更したというより、確認するために最初の1戦だけは芝のレースに出走したが、そのあとは予定通りダート路線を進んでいる。

 とくにグレンツェントのダート6戦4勝は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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