距離延長のリスクやいかに?

2016年08月16日(火) 12:00


簡単に楽観視してよい条件替わりでないことも事実

 今週の札幌記念、注目はやはりモーリスだ。転厩前には2200mの京都新聞杯を使ったこともあったが(7着)、本格化してからは1600mがほとんどで1800mの条件戦が1走だけ。距離延長をこなせるかどうかが問題になる。

 同馬に関する客観的な指標も見ているであろうノーザンファームが適性を大きく見誤ってくるということは考えづらいし、スクリーンヒーロー×カーネギー×モガミ×フィディオンという血統は、むしろマイルでスピード勝負をしているのが不思議でもある。ただ、簡単に楽観視してよい条件替わりでないことも事実だ。

 1996年以降の約20年間で、GIかGIIの芝2000m古馬戦に出走した馬はのべ1147頭。そのうち・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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