2016年08月17日(水) 18:00
今週は夏競馬のメインイベントとも言える札幌記念が行われます。今回は何と言ってもモーリスの参戦に注目が集まります。このモーリスは馬体構造からの距離適性について書きたいと思いますが、コラムの大部分は逆転を狙うヌーヴォレコルトについて書きたいと思います。 ※モーリスの馬体構造は本稿末尾に記載しております。
【ヌーヴォレコルト】
◆馬体構造 父ハーツクライ、母父スピニングワールドという血統。どちらかというとハーツクライの特徴よりは母父スピニングワールドの特徴の方がよく出ている印象。牝馬とは言え、ハーツクライ産駒にしては薄めの馬体で、無駄肉が付かないタイプ。半腱半膜から飛節にかけてのラインが力強く、これがこの馬が好走してきた要因だろう。胸回りは大きく、これがスタミナにつながっている印象。ツナギなど各パーツにゆとりはないが、これが距離をこなせる要因となっているのだろう。 それほど軽いスピードがあるタイプではないので、洋芝の札幌は合いそうだ。
◆前走との比較 前走は香港ということで、本稿は大阪杯出走当時との比較になるが、当時はまだ仕上げが緩く、目標は先という感じ。今回は多少張りが物足りないが、スッキリと仕上がっていて、このような状態の方がこの馬としては好走できそう。
◆当日チェックのポイント パドックでは多少チャカつくが問題ない程度。柔軟性がありつつ、トモの踏み込みがしっかりとデキていればOK。逆に大阪杯時のように緩かったり、踏み込みが甘いと好走できない可能性の方が高い。
◆レース スタートが良く、前を取れるのがこの馬の武器。狭いところも割って入れるし状態さえ良ければきっちりと伸びてくる。
◆取捨 今回の写真を見てのデキ判断としては85%くらい。調教の走りが直結するタイプなので、それを見て判断したい。現時点では軸にはしづらいが、相手には要るという印象。
【モーリスについて】 注目が集まるモーリスだが、筋肉量や骨量が多く、体型的には・・・
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古澤秀和
中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。
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