ブラックオニキス 札幌2歳S「10番人気2着」はフロックではない/トレセン発秘話

2016年09月08日(木) 18:00


◆城戸Jにも初タイトルのチャンスが再び

 3連単50万円超の波乱決着となった今年の札幌2歳S(3日)。“北の新人王”に輝いたのは公営・川崎から参戦の地方馬トラスト。地方馬の制覇は2001年ヤマノブリザード、03年モエレエスポワール以来3頭目の快挙で、その後中央入りした先輩同様にこちらも栗東・中村均厩舎に転入してさらなる高みを目指すわけだが…。

 当方にとってそれ以上に“今後”が気になる存在が、紅一点の参戦で波乱の立役者となった2着ブラックオニキス(10番人気)と城戸義政(22)のコンビ。今回はここまで走るという確証がなく無印としてしまったが、話を聞けば聞くほど“まだ馬券になる”対象であることが分かったからだ。

「連戦で疲れも多少あったでしょうし、何より大外枠が痛かった」

 鞍上・城戸の第一声が示す通り、今回はデビューから6走目となる“予定外”の一戦。当初はクローバー賞(1着)後に放牧に出される予定で、馬房さえ確保していない状況だった。最終追いも札幌の芝コースで3ハロンから15-15の微調整…。余力があったとは言えない中での参戦だったのだ。

「城戸もうまく乗ってくれましたけどね・・・

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