2016年10月15日(土) 12:00
なにしろJRAのG1が組まれていない11月第1週も、3日にJBC(今年は川崎開催)があり、さらに1日にメルボルンC、5日にブリーダーズCフィリー&メアターフの発売が行われますから、ホントに休む間はありません。そして有馬記念(12月25日)の後の29日には東京大賞典も待ち構えています。恐るべき(?)長丁場。何とか1つでも多く当てたいものです。
さて、先週はメルボルンCの情報を書きましたので、BCフィリー&メアターフもネタにしないわけにはいきません。さっそく、イギリスのブックメーカー・ウイリアムヒル社のオッズを見てみましょう。
1番人気にはセブンスヘヴンとソミダールが5倍で並んでいます。セブンスヘヴンは、あのA.オブライエン調教師の管理馬で、今年の愛オークス・G1、英ヨークシャーオークス・G1を連勝。15日に英アスコット競馬場で行われるブリティッシュフィリーズ&メアズS・G1にR.ムーア騎手とのコンビで出走する予定で、ここでも1番人気に推されています。
一方のソミダールは昨年10月のデビュー戦から4連勝して今月2日ののオペラ賞・G1(シャンティイ競馬場)に挑戦、勝ち馬から半馬身差の3着に健闘しました。つまり、上位人気2頭はいずれも欧州馬ということです。
3番人気は6倍のレディイーライ。14年8月のデビュー以来8戦7勝2着1回という強豪で、7勝の中には、同年のBCジュベナイルフィリーズターフ、15年のベルモントオークス招待S・G1、前走のフラワーボウルS(BSフィリー&メアターフの重要な前哨戦)といったG1タイトルも含まれています。
他にも、チリ出身でアメリカでも芝のG1勝ちがあるダシタや、去年の英ヨークシャーオークス優勝馬で、前走のオペラ賞では2着に来たプリースコック、レディイーライやダシタ、プリースコックらと好勝負を繰り返しているシーカリシなど、多士済々。これらが揃って出走してくれば、なかなかおもしろいレースになりそうです。
ちなみにヌーヴォレコルトは、オッズが表示されている馬の中では最低(11番)人気の21倍。この評価をどこまで覆せるでしょうか?
さてさて、秋華賞の話もちょっとだけ。このレースが創設されて以来、オークス馬不在で行われるのは、02、04、05年に次いで11年ぶり4回目。過去3回の1〜3着馬9頭の内訳は、オークス出走組4頭対不出走組5頭で、02年は不出走のファインモーションが勝ちましたが、04年はスイープトウショウ、05年はエアメサイアと、オークス2着馬が優勝しています。
ムムッ、今年はオークス2着馬も不在ですね。それじゃぁオークス不出走馬を狙ったほうがおもしろそう。前走の紫苑Sでは思うようなレースが出来なかったパールコードからディープインパクト産駒に流してみますか。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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