2016年10月26日(水) 18:00
本日最も注目を集めたのは、エイシンヒカリの追い切り。Eコース脇にある撮影場所には人だかりができていました。競馬が注目を浴びることはありがたいことなので、もっともっとたくさんのメディアに取材してもらえるようになればよいなあと思います。私の役目は初めて競馬を見て、馬券を買おうと思う人に少しでも役に立つ予想をすること。
でも今週の天皇賞・秋は一番それが難しいかも知れません。というのも、出走メンバーが混戦すぎます。また、状態が素晴らしい馬も多く、簡単に本命を決めることができません。と言いつつ、心の中ではすでに◎が決まり気味ですが、とにかく中間の追い切りも含めた最終追い切りまでの過程をまとめてみましょう。
【天皇賞・秋/エイシンヒカリ】
8月には栗東へ帰厩して、徐々に調教のピッチを上げていく形。海外帰りですが、そんなことを感じさせない時間に余裕を持った調整は本当に好感が持てます。だからといって調教をやりすぎるわけではなく、追い切り本数は適度。このあたりはさすが沈着冷静な坂口正則調教師といった感じ。
1週前追い切りは武豊騎手を背に行きたがるところを見せて、猛烈に速い6F時計をマーク。しかし、ラスト1Fは失速する内容でこれには担当者も苦笑い。しかし、これは昨年の毎日王冠と同じパターンだったので、最終追い切りで終いの動きがしっかりすれば、と思っていました。すると時計は想像通り、6F78.6〜5F64.4〜4F50.5〜3F36.8〜1F12.5秒。これなら昨年の毎日王冠と同じ状態と判断できますから、これでどこまでの結果を残すことができるか。そこに尽きると思います。
猛烈に速い6F時計をマークしたエイシンヒカリ(10月26日撮影)
【天皇賞・秋/アンビシャス】
前走時は中間の追い切りで誤算があっての仕上げ。これは音無秀孝調教師も口にしています。それでも2着は能力の高さと・・・
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井内利彰
調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ
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