2016年12月16日(金) 18:00
これが引退レースとなったアムールブリエは、やはりこの距離でこそという強さを見せた。
ケイティブレイブと2頭の組み合わせの馬連複が180円と人気が集中。2kg余分に背負っていた白山大賞典ではケイティブレイブに1馬身先着を許したアムールブリエだが、今回は同斤量となって、しかしその2kgという差がなくなった以上に、距離に対する適性の高さを示した。
逃げたのはケイティブレイブで、アムールブリエは前半、1馬身ほどの差でピタリと2番手を追走。しかし2周目の向正面に入るとケイティブレイブは徐々に後続との差を広げ、勝負どころの3コーナーではアムールブリエとの差は5馬身ほどに広がった。このあたりではさすがにケイティブレイブが楽々と逃げ切るかに思えた。しかし、映像のカメラが一旦後方に振られ、そして再び前に戻った4コーナー手前で驚いた。アムールブリエが直後に迫っていたからだ。それはまさに一瞬の出来事。直線を向いてケイティブレイブをとらえたアムールブリエは、そのまま3馬身突き放しての勝利となった。ケイティブレイブの脚が上がっていたのも確かだが、アムールブリエは3コーナーから3番手以下との差をみるみる広げているだけに、むしろアムールブリエのスタミナを評価すべきだろう。
名古屋グランプリは・・・
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斎藤修
1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。
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