2017年03月28日(火) 18:01
▲今週は読者から届いたマニアックな質問に回答!
※次週のコラムでドバイ回顧、今週末の大阪杯の回顧を予定しております。
Q. レース前の輪乗りで、鐙から足を外して周回している福永騎手の姿をよく見ます。岡部幸雄さんは、馬をリラックスさせるためにそうしていると何かで読みましたが、武豊騎手は逆に、馬に気を抜かせないため、また、見映えも悪いので鐙は履いていると聞いたことがあります。福永騎手は、どういった目的でそうされているのでしょうか?
▲輪乗りで鐙から足を外して周回するのはなぜ?(写真はパドック周回時)
多い日には土日で20頭近くの馬に騎乗するのに対し、調教で1日に乗れるのは3、4頭。どうしても馬場のきれいな時間帯に追い切りが集中するから、それ以上は乗れないのが現状だ。その結果、パドックがファーストコンタクトとなる馬がけっこういて、そこからゲートインまでの短い時間で、個性や癖、その日の体調や気分まで、いろいろなことを探っていかなければならない。
スタート後、流れに応じて臨機応変な対応をするのはもちろんだが、自分は馬に乗るまでの時間も含め、スタートするまでにどれだけの準備ができるかが重要だと考えている。自分にとってその時間は、馬に合わせて様々な確認作業や修正を行う大切な“準備運動”の時間。返し馬のあとに鐙を外すのもそのひとつで、考え方としては岡部さんに近い。鐙を外すことで落ち着く馬は確かにいるし、鐙を脱ぐとより脚(きゃく)が使えるぶん、強い扶助を与えることができるというのも大きな理由だ。
なぜ強い扶助が必要なのかといえば、・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
プロフィール
福永祐一の全成績
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コラム
【祐一History vol.26】『自分の目に映る“ジョッキー・武豊像”』
【特別対談(3)】四位×福永『ふたりで私設の競馬学校をやりたい』
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