伝統の主演か、助演の主演昇格か、ちょい役の助演昇格か。

2017年04月13日(木) 12:00


今年の1人気は大丈夫だろうと思ったけど、ソウルスターリングは3着に負けてしまった。

20年ぶりの良馬場以外の馬場(稍重だと22年ぶり)で、それがソウルスターリングの走りに影響を与えたのかもしれないけれど、単1.4倍でも安心できない桜花賞のハードルの高さを改めて感じたりもした(詳細は先週のコラムにて)。

前日最終オッズでは1.1倍だった。前日に数千万単位、数百万単位の単勝投票があったがゆえの1.1倍かもしれないけれど、当日、良馬場になっていたら、安心の数値「1.2倍」をキープできていたのか? そこは興味深い。

ちなみに競馬王5月号で「正しい異常投票と間違った異常投票」を執筆したオッズマスターの大谷清文さんによると、ソウルスターリングの前日の大量投票は間違った異常投票に属するそうだ。むしろ複勝の1.1-1.1倍の方が安心の数値で、1000万単位で馬券を買えるのなら、単1.4倍ではなく、複1.1倍に投票するのが正しかったようだ。ふむふむ。1000万あるときは…って、ないよ! あっても自分には無理!買う度胸なんてない! でも3連系の軸の参考にはなるな……。興味のある方は競馬王5月号をお読みください。簡単な見極め方が載ってます。

理由はどうであれ、桜花賞は世代最強とも唄われたソウルスターリングが取りこぼしてしまった。では、レベル的に疑問符を投げかけられている牡馬の皐月賞はどうなんだろう?

荒れた皐月賞といえば、7人気ヴィクトリー、15人気サンツェッペリンで決まった10年前(07年)のレースが思い出せるけど、そういう結末を期待していいのだろうか? 人気馬が後方に控えて、逃げたヴィクトリーと番手のサンツェッペリンで決まってしまった10年前のレースだ。

今年にあてはめれば、アダムバローズが逃げて、クリンチャーが番手を進み、カデナ、スワーヴリチャード、ペルシアンナイト、レイデオロらが全馬控えちゃうみたいな、そんな感じか? 先行と思われたファンディーナが中団後方くらいに待機したりしたら、みんな動けずに………。

いやいや、逃げそうな馬は、その2頭だけでなく、マイスタイルだっている。アメリカズカップ、アルアインだって、2、3番手を取りに来るかもしれない。だいいち、スローの行った行った競馬を横山の典さんが許すわけがない。

仮にレベルは低かったとしても、低い中にも強弱のヒエラルキーは存在しているから、大荒れを期待しすぎるのはそれはそれで違うのではないか?

とりあえず冷静に過去の勝ち馬の傾向や今年の前哨戦などを眺めてみると…

やっぱりカデナ……、もしくはスワーヴリチャード

が主演なんじゃないかと思う。

でもなんだろう? なんかモヤモヤしたものも感じる。・・・

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かしわでちょうほう

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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