坂上から一気の差し切りを見せたモズカッチャン/フローラS

2017年04月24日(月) 18:00


◆原点復帰した和田竜二騎手

 桜花賞で断然人気のソウルスターリングが3着に沈み、皐月賞では牡馬を押さえて1番人気になったファンディーナが7着にとどまり、このトライアルでは圧倒的な支持を受けたホウオウパフュームは8着。レベルが高いとされた今年の注目牝馬は、なんと波乱の主役になっている。  フローラSを快走したモズカッチャン(父ハービンジャー)は12番人気。2着に粘ったヤマカツグレース(父ハービンジャー)10番人気の伏兵だった。

 桜花賞組がトライアルに出走せず、直接「オークス」に出走するようになった現在、フローラSに出走してオークスに向かう馬は必ずしも強力なメンバーではないから、フローラSはもともと波乱のトライアルでもある。

 最近20年間に範囲をひろげると、今年のモズカッチャン、ヤマカツグレースと同じように、このトライアルを「6番人気以下」の伏兵として3着以内に快走した馬は計18頭もいる。

 そのうちオークスに出走した15頭の本番での成績は、2000年マニックサンデーから、昨2016年アウェイクまで「8、15、9、3、15、13、16、15、17、12、11、16、5、8、12」着である。

 トータルして【0-0-1-14】。2003年、トライアルを14番人気(単勝165倍)で勝ったシンコールビー(父サクラローレル)が、スティルインラブの勝ったオークスを、9番人気で3着した例はあるが、フローラSを人気薄で好走しオークスに出走した馬は、苦戦の連続。

 直前ステップがフローラSで、本番オークスで3着以内に好走した馬は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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