昨年よりもさらにパワーアップ/天皇賞・春

2017年04月29日(土) 18:00


◆長距離戦こそ、レベルの差は時計に出ることが多い

 波乱のつづく理由はある。めったなことでは大崩れなどない底力を備えた本物の長距離型が少なくなったからである。かつて、厳しい3200mになる東京の天皇賞・秋は負けたが、流れの落ち着くことが多い京都3200mなら勝てた馬がいっぱいいた時代があった。

 京都の天皇賞・春3200mは負けたが、東京の天皇賞・秋3200mを勝った馬などまずいなかった。

 しかし、時は流れ、3200mの天皇賞は京都だけになるのと歩調を合わせ、マイル〜中距離指向が進むと、本物の長距離型が減った。よって、順当に決着することが多かった京都の天皇賞・春3200mが波乱の歴史を受け継ぐことになったのである。

 ディープインパクトの勝った2006年を最後に、最近10回の天皇賞・春の1番人気馬【0-0-1-9】は驚愕の記録。ハンデ戦ではない。定量戦で2着にもとどまれない・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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