2017年05月02日(火) 18:01
▲“圧倒的な血”が不在―。結果次第では種牡馬的価値が再評価される可能性も(撮影:下野雄規)
今年のNHKマイルCは日本の競馬界を牽引するディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒の出走がゼロ。特にマイルの舞台では圧倒的な強さを誇るその血の存在がないことで、リーディングTOP10以下の種牡馬たちが脚光を浴びる好機が訪れた。人気予想オッズも“非トップ種牡馬産駒”が上位を占めるなか、血統評論家の望田潤氏がそれぞれの強みを解説する。
父ローエングリンは中山記念とマイラーズCを2勝ずつした一流マイラーで、ムーランドロンシャン賞2着、香港マイル3着など海外の大レースでも好走した。主な産駒にロゴタイプやヴゼットジョリーがいる。
ローエングリンの父シングスピールの母父がヘイローなので、サンデーサイレンス系牝馬と配合するとヘイローのクロスが生じる。ロゴタイプとヴゼットジョリーは母父サンデーサイレンス、カラクレナイは母父アグネスタキオン。重賞勝ち産駒3頭は全て母父サンデーサイレンス系だ。
母母レッドチリペッパーは名種牡馬アンブライドルドの日本での代表産駒で、中山牝馬Sや富士Sなど重賞4勝。このアンブライドルドの名血を活かした好配合で、ロゴタイプのような機動力型かと思っていたが、ミルリーフやワイルドリスク譲りのフランス血脈特有の斬れ味を受け継いでおり、東京の直線ならば桜花賞ぐらいの脚はまた使えるだろう。脚を一気に使ってしまうようなところがあるので、ミルコとも手が合うタイプといえる。
▲フランス血脈が補完するキレ味で直線一気も (c)netkeiba
父ジョーカプチーノはNHKマイルCとシルクロードSとファルコンSの勝ち馬。3歳時は・・・
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