ここは波乱決着になって当然の一戦!/NHKマイルC

2017年05月03日(水) 18:00


■NHKマイルC(G1・東京芝1600m)フルゲート18頭/登録25頭

【特注データ】〜レースデータより〜

 レースデータの項目でも解説するが、NHKマイルCは波乱傾向が非常に強いレース。10番人気以下の大穴が、過去10年で[3-1-6-80]と10回も馬券に絡んでいる。昨年も1〜2着は人気サイドだったが、3着には12番人気のレインボーラインが激走。2007年には「1番人気が2着で3連単973万馬券」という、とんでもない荒れ方をしている。

 というわけで、今回は特注データも人気薄に着目。10番人気以下馬に限定して、条件別での成績差を比較している。もっとも注目すべきは「生まれ月」で、激走例はなぜか3〜4月生まれの馬ばかり。理由や因果関係は不明ながら、回収率は単勝272%、複勝281%と、ここをベタ買いするだけでも大儲けできそうな勢いである。その他にも、前走馬体重や前走人気、乗り替わりの有無などによる成績差が目立っている。

 今年の登録馬に「オール該当馬」は見当たらないが、「A・B・C」をクリアするキョウヘイ、「A・C・D」をクリアするガンサリュートタイセイスターリー、「A・B・D」を満たすタイムトリップの4頭は要チェック。データ的には、激走があって驚けない存在といえる。

【コース総論】東京芝1600m Aコース使用

・コースの要所!


★人気による成績の偏りが小さいコース。妙味があるのは4〜6番人気か。

★内枠に過剰人気の気配アリ。平均人気を加味すると中枠のほうが優秀。

★意外に差しが届かないコースで、先行勢の勝率がイメージよりも高い。


 春だけで3回もG1が開催される「チャンピオン選定コース」が、東京の芝1600m。向正面の右奥からスタートするため、最初のコーナーまで500m以上もある。いかにも紛れがなさそうなコース形態であり、実際に人気別成績を見ても、そこに偏りはほとんど感じられない。人気サイドから大穴まで、まんべんなく馬券に絡んでいる印象だ。あえて挙げるならば4〜6番人気や10〜12番人気が妙味アリだが、個々のレースでこれを意識する必要はまったくない。

 逆に、ファンが「意識しすぎ」と思われるのが枠番である。連対率や複勝率は、内枠である馬番1〜6番がもっとも高いが、その差はわずかなもの。それどころか、平均人気が9.0と飛び抜けて高いのを考えると、この成績は正直なところもの足りない。内容に関しては・・・

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小林誠

競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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