新しい距離で真価を発揮した/エプソムC

2017年06月12日(月) 18:00


◆浜中騎手とともにリズムを取り戻した

 ダッシングブレイズ(父キトゥンズジョイ)=浜中俊(28)のコンビが見事に立ち直った。5歳牡馬ダッシングブレイズは、これが初の重賞制覇だった。

 2016年の東京新聞杯を1番人気でラチに接触して落馬したこのコンビ、連勝中のダッシングブレイズは完全に勢いが止まってしまった。負傷して長期ブランクの生じた浜中俊騎手は、以前の思い切りの良さ、果敢な騎乗が影をひそめ、ミッキーアイルのマイルチャンピオンSは結果こそ1着だったものの、降着寸前、とても若手のホープ=浜中俊とは思えないラフな騎乗だった。

 ダッシングブレイズは5歳の今年、洛陽S(M.デムーロ)で復調気配をみせていた。浜中騎手もすこしずつ本来のリズムを取りもどし、6月に入り第1週は4勝を記録。好調カーブに乗ったところで、ふっ切りたい「東京コース」で改めてコンビ復活。期待を上回る鮮やかな復活劇で、このあとの展望が広がる出世レースのエプソムCを勝った自信は大きい。

 浜中騎手は・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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