2017年07月18日(火) 18:01
▲今回は馬具とムチの扱いについての質問に回答
Q. 最近、従来の鐙と違う、脚を掛ける部分が半円形のステップのようになっている鐙を使用しているときがあることに気づきました。昨年、モレイラ騎手が札幌で使っていて、日本のジョッキーの間でも流行り出したと坂井騎手が話していました。従来と鐙との違いや利点、使い分けの理由などを教えてください。
質問中にあるように、ステップの部分が半円形の鐙は、昨年、短期免許で来日したモレイラが使用していたことをきっかけに、日本のジョッキーのあいだでも一気に広まった。
▲モレイラ騎手が使用する半円形の鐙(撮影:高橋正和)
従来の鐙との違いは、足の裏の接地面積。そこが広くなったぶん、下半身の安定感が増して、バランスをキープしやすくなったというのが最大の利点で、その結果、以前に比べて余計な筋肉を使わなくなり、疲れにくくなったという副産物もある。自分は今、すべてのレースでその鐙を履いていて、馬やレースによって使い分けることはしていない。
ただ、鐙の踏み方、つまりバランスの取り方は・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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