2017年07月28日(金) 12:00
◆注目はビリーヴの仔・フィドゥーシアでしょう
騎手時代の休みと言えば、月曜日のみ。
よって旅行というものは中々できませんでしたし、裏方として働く持ち乗り助手の夫は、その月曜日も午前中は厩舎へと足を運び、ほぼ休みなしの状況。それこそ一昔前は、生き物を相手とする仕事=休みなしが常識となっており、騎手を引退した直後に友達と海外旅行に行った際も、うしろめたさというか、申し訳なさがあり、現場で働く方々に旅行へ行ったとは口にできないものでした。
それが今では積極的に有休を取り入れる厩舎も増え、人によっては海外旅行も可能な状況に。時代は変わりつつあるな〜と思います。
旅行話から少し海外の話題に。
皆さんは、どの国がお好きですか?
私はマレーシア。産休を頂いた4年前、出産2ヵ月前の1ヵ月の期間をマレーシアでの語学留学にあてたのですが、気候、食べ物、人の雰囲気、どれも素晴しかったです。
特に気候においては、日本の真夏をイメージしていたのですが、日本ほど湿度が高くなく日差しも強くない。また中華・インド・イタリアン・マレーなどいろいろな食事が楽しめ、しかも美味しくリーズナブル。
暮らす人々は、セカセカもダラダラもしておらず丁度良い雰囲気で、困っていると直ぐに手を差し伸べてくれる方も多く親切で優しいのです。そして何よりも良いと思えたことの1つが、多民族国家だからなのか?英語のグループ授業の際におけるディスカッションでは、多種多様な意見を尊重しながら答えを導きだすような形が多く、文化や宗教、生活環境、国の情勢の違いにも触れることができ、これはまさに多民族国家だからこそなし得、島国である日本との大きな違いを感じるものでした。
さぁそろそろ競馬の話題に。
今週から新潟・札幌・小倉が始まりますね。
新潟は千直のアイビスサマーダッシュ。
注目はビリーヴの仔・フィドゥーシアでしょう。前走の韋駄天Sでは、スタート直後に進路を外へと取りながら、最後は後続馬を突きはなす走り。これは本当に強い印象を受けました。デキに関してですが、母・ビリーヴも担当されてきた吉田厩務員は、「正直、もう1週ほしい気もするけど、韋駄天Sと変わらないぐらいの状態にはあるかな」とのこと。近走は輸送もゲートも上手にクリアしていますし、前走のような走りができれば十分にチャンスがあるように思えます。
また栗東で良く見えたのがアクティブミノル。ただ、気を抜く面が千直でプラスに働くとは思えないだけに、乗り難しさはあるのかな?とも。ただ状態に関しては担当の中村助手も、「これで負けたら仕方がないというくらいに、最高のデキです」と口にされるほど、抜群です。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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