54秒前半で乗り切れないとチャンスは少ない/アイビスSD

2017年07月29日(土) 18:00


◆新潟1000mを意識した追いきりをこなした

 最近5年間の勝ち時計は「54秒1〜3」に集中している。コンマ1〜2を争うのが直線1000mとはいえ、この集中度合をみると、このタイムで乗り切れない馬は「通用する可能性が少ない」と考えることができる。良馬場に限れば、…のことだが、複数回新潟1000mに出走して「54秒台後半」の持ちタイムにとどまる馬は、あきらかにチャンスは少ないだろう。

 その54秒1〜3の時計で勝った馬には共通する点もある。脚質、位置取りには関係なく、だいたい「前半400mを22秒0前後-後半600mを32秒前後=54秒前後」になった馬が、勝っているのである。

 これには理想となるモデルバランスがあって、レコードの53秒7を記録したカルストンライトオのレースの中身が、「21秒8-31秒9」であり、史上2位の53秒8で抜け出した13年のエーシンヴァーゴウも、これに酷似のバランスだからである。

 オープン馬なら「11秒5-10秒0」=21秒5くらいのダッシュは楽に可能。最初の2ハロンを「22秒0」というのは、未勝利馬でも出現するラップ。だが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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