2017年07月31日(月) 18:00
◆横山典弘騎手の絶妙のペース判断によるものだった
馬の能力に、ベテラン騎手の思い切りの良さが重なった痛快な「快勝」が連続した。
他がハナを主張する気がないとみるや、コーナーワークを利して主導権を握ると、スタート直後の「12秒2」のあと、5ハロン連続して11秒のラップをつづけてペースを落とさず、後続がスパートしてきた3コーナーから「12秒1」。ちょっと引きつけて(バテたか?)、少し気をもたせたあと、再びピッチを上げて最後は「11秒5-11秒9」。レース全体は「46秒8-(11秒5)-47秒4」。バランス抜群の緩みない流れを作ってコースレコード、ならびにレースレコードタイの「1分45秒7」だった。
春のNHKマイルCの1600mも1分32秒3(自身の推定前後半は46秒2-46秒1)で早めに先頭に並びかけているから、スピード色の濃いマイラータイプが本質と思えるが、別に行きたがっていたわけではない。「やはりスピードがある。気持ちを損ねないようになめらかに…。ペースは速いとは感じなかった(横山典弘騎手)」。3歳牝馬で初の古馬相手の1800mを完勝したから・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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