強気の先行策で完全復活に期待/小倉記念

2017年08月05日(土) 18:00


◆最近の和田竜二騎手は人が変わったかのような好成績

 馬券がもっと難しく波乱も期待できるのは古馬のハンデ戦「小倉記念」。古馬のローカルのハンデ重賞は荒れる。七夕賞こそ平穏に収まったが、今年、函館記念は1番人気馬「11連敗」となり、つづく中京記念では1番人気馬の連敗がとうとう「18」にのびた。今週の小倉記念の1番人気馬も現在「11連敗中」である。

 伏兵評価にとどまる6歳バンドワゴン(父ホワイトマズル)の完全復活に期待したい。3連勝のかかった3歳春の「きさらぎ賞」で2着に負けたあと、脚部難も、精神的なダメージもあり、実に2年間の休養に追い込まれてしまった。

 復活したあとも休み休みのローテーションしか組めず、ここまで【4-1-0-4】。まだ9戦しかしていない。遅咲きタイプが珍しくないホワイトマズル産駒とはいえ、いまや6歳の夏、もう完全復活して秘める能力を全開したい。

 今回は、デビューから2着にとどまったきさらぎ賞まで騎乗していた和田竜二騎手とのコンビが復活した。これにはさまざまな理由があるだろうが、最近の和田竜二騎手のまるで人が変わったかのような好成績が大きいはずである。

 今年は、先週までに例年の最終的な勝ち星に近いJRA58勝に勝ち鞍をのばしている。追い比べになると、ムチの連続使用だけに頼ったバンドワゴンのきさらぎ賞当時とはまさに一変、テイエムオペラオーとのコンビで頭角を現し、自信をつけた当時の和田騎手に戻った。

 バンドワゴンは前々走、ルメール騎手とのコンビで差す形で1600万条件を制したが・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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