過去の高速決着と似た結果が生じるように思える/関屋記念

2017年08月12日(土) 18:00


◆レコード級のタイムは「前後半のバランスがとれている際に記録される」

 新潟のマイル戦はめったにハイペースになることはないが、レベルが低くない限り、どういう流れでも決着時計は速くなり、最後はスタミナの裏付けのあるスピードの勝負になることがほとんど。

 レコードは12年、ドナウブルーの1分31秒5だが、レースの前後半は「47秒0-44秒5」。バランスはスローに近く、好位から抜け出たドナウブルーの後半3ハロンは「32秒6」だった。ただ、これは馬場状態もあり、やや特殊な記録か。

 現在の新潟コースの2位に相当する1分31秒8は5回ある点に注目。

マグナーテンの2001年は「46秒2-45秒6」

同じくマグナーテンの2002年は「46秒4-45秒4」

オースミコスモの2003年は「46秒0-45秒8」

カンパニーの2007年は「45秒6-46秒2」

ヤングマンパワーの2016年は「45秒7-46秒1」

 この5回の平均は『46秒0-45秒8』=1分31秒8である。レコード級の速い時計は「前後半のバランスがとれている際に記録される」。そんな典型的なパターンであり・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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