2017年08月26日(土) 18:00
◆前回の内容から失速はないと考えたい
2011年の2着馬ジャスタウェイが、やがて天皇賞秋、ドバイデューティフリーなどを制してトップホースとなり、2013年の1〜2着馬ハープスター、イスラボニータが翌年のクラシック=桜花賞、皐月賞などを制しているから、新潟の外回りの長い直線をもつ1600mは初期の2歳重賞の中では重要度は高い。
ただ、最後に3ハロンを超す長い直線があるため、近年になるほど後方からの「直線一気型」の好走ばかりが目立つようになった。上がり33秒台前半の切れ味は印象に残るが、直線一気を決めて勝ち、のちにビッグレースを制したのは近年ではハープスターくらい。外回りの直線約660mだけの勝負になってしまうと、それは新潟の直線1000mのレースで示される能力と同じような部分が大きくなりすぎ、直線だけの切れ味決着は評価が難しくなる。そのときは高い評価を受けても、のちの総合力が問われるレースでは、かなり切ない立場に立つことが多い。
みんな未完の時期なので、消耗につながるような厳しいレースは避けたいが・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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