新潟2歳Sは左回りのレースにおける実績がポイント

2017年08月26日(土) 20:00


 7月30日が254万3730円、8月6日が2921万3130円、8月13日が851万4980円と、最近のWIN5は波乱続き。前回8月20日も単勝1番人気馬がすべて敗れ、638万4380円の高額配当決着となりました。ちなみに、ここ4回の計20レース中、単勝1番人気馬が優勝を果たしたのは2レースだけ。単勝2〜4番人気の馬が計12勝しているように、極端な人気薄が勝ち切ったレースはそれほど多くないものの、小さめの波乱が積み重なって大きな配当に繋がっています。予想のスタイルを大きく変える必要はないと思いますが、こうした“流れ”もある程度は意識しておいた方がいいのかもしれません。

 明日8月27日のWIN5は総出走頭数が69頭、総組み合わせ数が49万1400通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数は前回8月20日(最終的には94万7700通り)の半分程度です。ただ、2重賞を筆頭に混戦模様のレースが多い印象。買い目が膨らみ過ぎないよう注意しましょう。

◆キーンランドCは実績馬と5歳以下の牝馬が中心

 1レース目は3歳以上オープンの小倉日経OP(小倉11R)。実績上位のサトノラーゼン、ダノンメジャー、ベルーフあたりが注目を集めると思います。

 2レース目は3歳以上GIIIのキーンランドC(札幌11R)。混戦模様ながら、土曜16時の時点ではソルヴェイグとモンドキャンノの支持がやや抜けていました。

 3レース目は2歳GIIIの新潟2歳S(新潟11R)。こちらは土曜16時の時点だとプレトリア、フロンティア、ムスコローソらが人気の中心です。

 4レース目は3歳以上1000万下の2017WASJ第4戦(札幌12R)。注目を集めそうなのは前走で2着に好走しているシャララ、ワイルドダンサーあたりですが、WASJの状況が多少影響してくるかもしれません。

 5レース目は新潟12R(3歳以上500万下)。比較の難しいメンバー構成ではあるものの、前走で3着となったタイガーヴォーグらが上位人気グループを形成するでしょう。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年08月27日版]

1位 札幌11R 11.ソルヴェイグ
2位 小倉11R 2.サトノラーゼン
3位 新潟12R 12.タイガーヴォーグ
4位 新潟11R 13.シンデレラメイク
5位 札幌12R 11.ワイルドダンサー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 札幌12R 3.エニグマバリエート
7位 札幌12R 12.テリトーリアル
8位 新潟11R 1.ムスコローソ
9位 新潟12R 10.ウインアンビション
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 小倉11R 9.ベルーフ
11位 札幌11R 10.シュウジ
12位 札幌12R 6.オウケンブラック
13位 新潟11R 7.マイネルサイルーン
14位 新潟12R 4.エニグマ
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 小倉11R 7.ダノンメジャー
16位 札幌11R 9.モンドキャンノ
17位 札幌12R 7.シャララ
18位 札幌12R 13.ルグランフリソン
19位 新潟11R 6.プレトリア
20位 新潟11R 3.テンクウ
21位 新潟11R 8.フロンティア
22位 新潟12R 15.アースオブフェイム
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 新潟12R 3.ネコビッチ
24位 小倉11R 8.ケントオー
25位 札幌11R 1.ブランボヌール
26位 札幌11R 3.ネロ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 2レース目のキーンランドC(札幌11R)は実績馬を素直に評価したい一戦。「“前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース”において連対経験がある馬」は2010年以降[5-4-4-11]と安定しています。一方「“前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース”において連対経験がない馬」のうち、「性が牡およびセンの馬」は2010年以降[0-1-1-50]、「馬齢が6歳以上の馬」は2010年以降[0-0-0-40]と、それぞれ苦戦していました。さらに「“前年か同年、かつ札幌芝1200mか函館芝1200m、かつ1600万下から上のクラスのレース”において連対経験がない馬」は2010年以降[0-3-3-57]、「前走が“JRAのGI”以外、かつ前走の着順が4着以下だった馬」は2010年以降[0-1-2-55]。不安要素が見当たらないのはソルヴェイグくらいです。

 3レース目の新潟2歳S(新潟11R)はコース適性が高そうな馬を重視したいレース。「“JRA、かつ左回り、かつ出走頭数が10頭以上だったレース”において上がり3ハロンタイム順位が2位以内だった経験のない馬」は2012年以降[0-0-2-41]と勝ち切れていません。また「前走との間隔が中3週以内だった馬」は2012年以降[1-0-0-38]、「前走の4コーナー通過順が2番手以内だった馬」は2012年以降[0-0-1-23]、「前走の馬体重が440kg未満だった馬」は2012年以降[0-0-0-23]。これらの条件をクリアしているムスコローソ、シンデレラメイクあたりに注目すべきでしょう。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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