2017年10月21日(土) 12:00
◆先週に続き、今週も大穴狙いで行きますよ!
今週は菊花賞。同日には衆議院議員総選挙もあります。
菊花賞の日に総選挙というのは記憶にないな、と思ったので、どうでもいいことかもしれませんが調べてみました。戦後(1945年以降)、その2つが重なるのは、やっぱり今回が初めてでした。
ちなみに、戦後の総選挙(と言えば解散か任期満了にともなう衆議院議員選挙のこと)と現行のG1レースが重なったのは、以下のとおり過去に6回ありました(カッコ内は優勝馬とその人気順です)。
53年4月19日=桜花賞(カンセイ・1人気) 72年12月10日=朝日杯3歳S(レッドイーグル・8人気)、阪神3歳S(現・阪神ジュベナイルフィリーズ、キシュウローレル・1人気) 96年10月20日=秋華賞(ファビラスラフイン・5人気) 00年6月25日=宝塚記念(テイエムオペラオー・1人気) 12年12月16日=朝日杯FS(ロゴタイプ・7人気) 14年12月14日=阪神JF(ショウナンアデラ・5人気)
この結果から今年の菊花賞のデータ予想をするのはあまりにもオカルト的ですが、強引にこじつけるなら、1番人気馬か5番人気馬を頭に買え、ってことでしょうか。
それはともかく、こういう歴史を調べていると、意外な(?)発見をすることがあります。日本の選挙の投票日は日曜日、というのが常識化していますが、昔はそうじゃなかったんですね。戦後26回あった総選挙のうち6回は日曜日以外に行われています。
その中で58年5月22日(木)に実施された総選挙の投票率は、平日だったにもかかわらず76.99%に達しました。戦後に実施された総選挙では、これがいまだに最高の数字です。
実はこの総選挙、競馬の日程からするとまさに絶妙なタイミングで行われました。直前の日曜日(18日)がオークス、直後の日曜日(25日)がダービーだったんです。
それが高投票率につながった、なんていうことはないでしょうね。いわゆる55年体制になって初めての総選挙だったこと、都市部と農村部の人口格差が今ほどの状態ではなく、平日でも投票に行ける人たちが相対的に多かったことなどが背景にあったと思われます。
ほかにも“発見”したことはいくつかありますが、そろそろ今回の菊花賞の話を書かなきゃいけません。今年の場合、ダービーと神戸新聞杯を制したレイデオロが不在となりました。そういう形で行われた菊花賞は04年(キングカメハメハ不在)と08年(ディープスカイ不在)の2回だけですが、馬券対象馬6頭の内訳は、ダービー組2頭対ダービー不出走組4頭となっています。
そこで浮上してきたのは、ダービー不出走組で2400メートル戦の出走経験があり、前走の特別戦に勝っているポポカテペトル。先週に続き、今週も大穴狙いで行きますよ!!!
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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