タフな底力を秘めている可能性はある/アメリカJCC

2018年01月22日(月) 18:00


◆春の目標の大阪杯、宝塚記念も合っているはずだ

 4歳牡馬ダンビュライト(父ルーラーシップ)が流れに乗って抜け出し、同じ4歳牡馬ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)が後方から末脚を生かして2着。

 最近ずっと5歳以上馬が勝ってきた中〜長距離路線のアメリカJCCを、好スタートを切りたい4歳馬が勝ったのは11年ぶり。同時に「4歳=4歳」で決着したのも2007年の「マツリダゴッホ=インテレット」以来のことだった。

 キタサンブラックが引退し、新しいチャンピオン級の台頭が期待されている。3冠レース「3、6、5」着を中心に、ここまで重賞【0-1-3-4】のダンビュライトが初重賞を制し、1番人気のミッキースワローも賞金を加算して重賞【1-1-0-2】となったのは、このあとを考えるときに、望ましい結果だったろう。

重賞レース回顧

重賞初制覇を果たしたダンビュライト(撮影:下野雄規)

 ダンビュライトは、父ルーラーシップ(その父キングカメハメハ)も2012年のこのレースの勝ち馬であり、ルーラーシップの祖母ダイナカールは1984年の2着馬。

 祖母になる輸入牝馬キャサリンパー(父リヴァーマン。母の父リボー)から発展するファミリーは、タフで底力を秘めた一族として知られる。母タンザナイト(父サンデーサイレンス)半弟アロンダイトは、2006年の最優秀ダートホース(5勝)。

 同じくタンザナイトの半妹クリソプレーズ(父エルコンドルパサー)は、現8歳の9勝馬クリソライト、宝塚記念など6勝したマリアライト、現6歳の4勝馬リアファルの母。

 さらに、ダンビュライトの半姉モルガナイト・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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