前走新馬戦勝利組をどう扱うかがポイントのきさらぎ賞

2018年02月02日(金) 18:00


◆このグループにダノンマジェスティがいるので悩むところ

 今年のきさらぎ賞は10頭立てだが、うち4頭が新馬戦を勝ったばかりの馬というところに特徴がある。新馬→きさらぎ賞は過去10年で8頭しか該当馬がいなかったのに、いきなり1年で4頭だ。

 ではそのグループの成績がどうかというと、[0-0-0-8]。うち5頭は5番人気以内馬なので、ちょっと物足りないのは事実だ。過去20年でも[0-0-2-14]。オーシャンエイプスが1.3倍の1番人気を裏切ったのをご記憶の方もいるだろう。この時期の3歳牡馬重賞はこのレースに限らず新馬組が通用しづらくなる傾向にあり、その意味でも過剰評価は避けたい。

 今回はこのグループに該当するダノンマジェスティがいるので、扱いに悩むところ。単純に10頭中4頭が新馬組→この比率は過去のレースと違うので1頭くらいは来る→来るとしたらこの馬だろう、という考えも成り立つ。実際、きさらぎ賞は前走の上がり順位1,2位馬が強いし、まして33.0秒で上がってきたのだから、新馬組から選ぶならこの馬だ。

 ただ、個体の魅力でレースの傾向を無視してしまうのでは・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

関連情報

新着コラム

コラムを探す