2018年02月16日(金) 18:01
▲山あり谷ありの騎手人生、浮上のきっかけになったこととは
昨春のコンビ結成から5勝2着2回。豊富なスピードで安定した成績を残しているテイエムジンソクと古川吉洋騎手。昨年チャンピオンズCで僅差の2着から東海S勝利を経てフェブラリーSでの巻き返しが期待される。しかし、人馬共にここまで順風満帆だったわけではなかった。後編では、福永祐一騎手や和田竜二騎手らがいる「花の12期生」でGI制覇一番乗りをあげながら、年間4勝時代を経て再ブレイクを果たした古川騎手に迫る。そして、今週末のフェブラリーSにかける思いとは。(取材・文:大恵陽子)
古川吉洋騎手がデビューしたのは1996年。同期には天才・福永洋一騎手の息子・福永祐一騎手、JRA初の女性騎手の増沢(旧姓:牧原)由貴子騎手、田村真来騎手、細江純子騎手、JRA初の双子騎手の柴田大知騎手・未崎騎手らがおり、メディアでは「花の12期生」として華々しく取り上げられた。
「(福永)ユーイチや(和田)竜二は最初からすごかったですね。自分は12期生には入っていても“花の”12期生に入っている感覚はなかったです。単純に『同期、すげーな』って。もちろん負けたくない気持ちもありましたけど、単純にすごかったですからね」
やや俯瞰的に当時の報道を見ていた。
デビュー2年目の暮れ、阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)をアインブライドで勝利し、GI初制覇を遂げた。GI制覇は同期で一番乗り。2着には現在調教師になった高橋亮騎手とキュンティアがいた。
「人と馬に恵まれました。アインブライドを管理する宮先生が最初から『(騎手を)変える気はないから、気にせず乗って来いよ』っておっしゃってくださっていたんです。あの時はパドックからすごく馬の調子がいいのも感じ取れました。今でもそうですけど、でも当時は若かったんで、冷静な『勝ちたい』じゃなくて、夢中な『勝ちたい』でしたね。ゴールしてパッと横を見て2着が(高橋)亮だって気づきました。そして『俺、勝ったんだ!』って」
無我夢中で追い続け、同期の誰よりも早く手にしたGIタイトルだった。
しかしこの後、年間4勝しか挙げられない年があるなど、トンネルに突入した。
「何でかと言われると困りますが、僕の何かが悪かったんでしょう。山あり谷ありというか、だいぶ谷が多かったですね」・・・
続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。
登録済みの方はこちらからログイン
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
netkeiba特派員「GIドキュメント」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
netkeiba特派員
有名予想家・ライターによるGIスペシャルコラムや、有力馬密着レポート、1週前からの調教レポートなど、GIレースの攻略情報をどこよりも詳しく、より濃密にお届けします。公開はプレミアムサービス限定となります。
ニュース
テイエムジンソク古川騎手「あのスピード、あの持続力は凄い」/フェブラリーS共同会見
コラム
【フェブラリーS】古川吉洋騎手×テイエムジンソク(前編)『高いテンションは競馬にいくと集中力に変わる』
【みやこS(GIII)】“鮮やかな加速”の裏に古川吉洋騎手の好リード「道中で無駄な動きをしていないからこそ使えた脚」
チャンピオンズCは惜しくも2着…テイエムジンソクの古川騎手らにインタビュー!
【和田竜二×福永祐一×高橋亮】SP対談“花の12期生”の現在地/第3回『“同期”への想い、その存在 part2』
プロフィール
古川吉洋の全成績
テイエムジンソクの全成績と掲示板
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。