2018年02月23日(金) 12:00
◆レース後に感じたこと
フェブラリーS、皆さんは何を感じられましたか?
私は当日、レース直後の検量室前で関係者の談話をもらう為にスタンバイ。
2着の場所に引き上げてきた1番人気ゴールドドリーム騎乗のムーア騎手は、鞍を外しながら通訳の方を交えて平田調教師と話をされていました。
そしてその直後に平田調教師にムーア騎手との会話について伺ったのですが、「終始、馬を褒めていた。その上で、今日は自分の仕掛けが早かった。それで負けてしまった。前を捉えるのにモタモタとするのが嫌で早くなってしまった」と。
そしてその深夜の便で帰国したムーア騎手と、ギリギリまで傍にいた方と話をすると、「自分のミスが道中3つあった」と分析し、かなり悔しがっていた様子。
一流だからなのか?それとも人間性なのだろうか?すぐさま自分のミスを口にできる点に益々ファンになってしまいました。
しかも1mmたりとも馬のせいにすることなく、逆に馬は素晴しかったと褒める状況。
あの日のゴールドドリームは、陣営が想定していた体重よりも10キロほどマイナスであり、誤差があったのは事実。パドックでのテンションもチャンピオンズCよりも高く映りました。そんな敗因の逃げ道がありそうな状況においても、自分から逃げない姿は本当にカッコよく思えました(特に、常に周りのせいにばかりしてしまう私にとっては…)。
また思いだされるのが、ジェンティルドンナでのドバイの話。ゴール前、瞬間移動とも思える技で勝利を手にした際、早く馬の腹帯を緩めてくれ、早く自分は下馬したいと、喜びよりも無理な体勢を取らせてしまったジェンティルドンナの体を気遣う姿。
馬券においては本命ゴールドドリームで、1・2着が逆であれば3連単ゲットとなっていましたが、ムーア騎手の姿勢に馬券の悔しさはゼロ、それどころか今後もムーア様を信じていきたい思いにさえなりました。
それでは皆さん、週末は競馬場もしくはフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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