欧州型の牝系ファミリーがタフな底力を伝える/高松宮記念

2018年03月24日(土) 18:00


◆広がるエンドスウィープ系の原点帰り

 1月28日の「シルクロードS」は、種牡馬アドマイヤムーン(その父エンドスウィープ)産駒の「ファインニードル、セイウンコウセイ、フミノムーン」が1〜3着を独占してみせた。

 巨大な種牡馬群を築いたミスタープロスペクター系の中で、現在の日本で高い人気を誇り、かつ、さまざまな方向に枝を伸ばしているのが「フォーティナイナー→エンドスウィープ→(アドマイヤムーン、サウスヴィグラス、プリサイスエンド)」のラインであり、キングマンボ系と双璧に近い。

 フォーティナイナーの枝は、同じような「巨大なノーザンダンサー系」の中で、さまざまな方向に枝を広げているダンチヒと同じなのだろう。「距離、ダート、芝」適性の幅を広げ、代を経るごとに絶えず変化している。ただし、根底に流れるスピード能力を失うことがない。だから、父系は存続する。

 種牡馬エンドスウィープは、・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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