2018年04月09日(月) 18:00
◆ゴール前は、ジェンティルドンナのオークスの直線を思わせた
4戦4勝のラッキーライラック(父オルフェーヴル)は素晴らしい牝馬。その能力も馬体も文句なしのレベルを示し、まず崩れるはずのない桜花賞候補。
ただし、「シンザン記念」の勝ち方をみると、型破りのローテーションで出走するアーモンドアイ(父ロードカナロア)は、まだベールに包まれているものの、ひょっとすると互角か、あるいはラッキーライラックを上回るくらいの能力を秘めている可能性があるのではないか? そんな直前の風評どおり、人気は2頭に集中した。
結果は、多くの人びとが期待した以上のハイレベルの桜花賞になった。とくに人気上位馬は快時計の決着になって崩れなかった。
多くの人びとが期待した以上のハイレベルの桜花賞になった(C)netkeiba.com
ラッキーライラックは一番の好スタートから、行きたい馬をうながすように少し引いて好位のイン3〜4番手。直線に向いて石橋脩騎手の意図どおりに抜け出し、1分33秒4=「推定バランス46秒9-(1000m通過58秒9)-46秒5-34秒5」。本番だけにチューリップ賞よりややきついペースになったが、決してハイペースでもなく、走破タイムはチューリップ賞とまったく同じ。ここまでの桜花賞レコードと0秒1差。ふつうの年の桜花賞なら、どの角度からみてもあのまま勝っている内容である。
ところが・・・
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柏木集保
1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。
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